ZHUOWARE

ZHUOの生み出すアヤシイかれこれ=zhuowareをあなたに…

怒涛の12月

いやあ12月は早いですね! あっというまに過ぎてしまいましたw
しょうがないのでw12月の近況や振り返りをぽつぽつとやっていきたいと思います.

まずはボカロ関連ですよね~あいかわらずサプライズの連続です!

その1.「窓の杜 大賞2009」でUTAUが金賞!おめでとうございます>>関係者の皆様.純粋に,独創的ですぐれたフリーウェアということに加え,歌声の合成に興味をもった人がまず入る入り口としての意義,そして声の提供というVOCALOIDにないコラボレーションが成立する場としての意味合いが評価されたのではないかなあ..と思ったりしております.初音ミクみく様記事「出た!「窓の杜大賞2009」でフリーの歌唱ツール「UTAU」が金賞!」で知りました.

その2. HMMベースの歌声合成システム"Sinsy" ! これも初音ミクみく様記事「謎の新型歌声合成システム「Sinsy」(しぃんしぃ)が話題になっている件」で知りました.「謎の歌声合成技術「Sinsy」の情報を集めてみた」(CloseBox and OpenPod)に詳しいまとめがあります.大学や研究者の方については,ほぼ特定されている通りなのかな...と思いますが,正式発表を待ちましょう.ところでね,ぼかりすの時は4月下旬にニコニコ動画に投稿され,5月末の音楽情報科学研究会で発表となりましたので,もしやと思い,2010年2月の音楽情報科学研究会のプログラムをみてみたのですよ.そしたら. Sinsyらしい発表はなかったのですが,その代わり
(17)歌うロボット -VOCALOIDとサイバネティックヒューマンHRP-4Cのコラボレーション-
橘 誠(ヤマハST開発センター),中岡慎一郎(産総研),剣持秀紀(ヤマハST開発センター)
という発表がありますね! 10月のCEATECの未夢×VOCALOIDコラボの技術紹介なのでしょうか...リップシンクとか...お話ききたい...orz
それにしても「耳のないロボットの唄」がサンプル曲とは!感動です.UTAUの関連ツールの作者でもあられる耳ロボP様も述べられている通り,音声処理において基本的な道具立てである隠れマルコフモデルを題材にしたこの曲を,Sinsyが歌うことで,見事な自己言及が成立していると思います.大学の研究というアカデミズムと,フリーウェアやオリジナル楽曲のアマチュアリズムとが手を取り合って歩む知的活動のありように息をのむ思いです.

その3. 「経済産業省、使用済み携帯回収事業で初音ミクとコラボレーション」(mycomジャーナル):CEATECヤマハの展示も経産省の「ライフコンテンツ フロンティア」の協同展示だったわけですが今度はついに,キャラクタです!がんばれ~!

その4. 「初音ミクを金星へ」世界に広がる署名1万超え、イラスト募集中(2009年12月25日 ITmedia) こちらはJAXAの金星探査機「あかつき」のプレートの一般公募へのアプローチです,1月6日までに2万人をめざしたいとのことですので,まだの方はぜひこちらへ!
金星探査機「あかつき」に初音ミク絵を搭載する署名プロジェクト - 応援ページ
思うのですけれど,いっそ,レーシングカーのように,ロケット本体にスポンサーロゴをいっぱい描いて資金を集めればどうでしょうか...一瞬しか見えないからスポンサーつかないですね...

その5. 日経エレクトロニクス2008年2月11日~3月10日号に掲載された初音ミクさん記事が,日経Tech-On!で閲覧可能になりました(要無料登録):「初音ミク」の開発
初音ミクが世に出てから数ヶ月後の記事です,今読むと感慨ぶかいものがあります.あれからずいぶん遠くまでやってきました.でも,まだまだこれから.

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最近なんとなく思うこと.ミクさんの姿.「うみだすこと」の象徴なのかなと...だからこそさまざまな分野の人の創造意欲をかきたててやまないのではないかな...いえ,根拠も何もない,ばくぜんとした思いにすぎませんけれども.
肉体は消滅する.だから子供に命をリレーする.思考も消滅する.だから人は創作を残すのかもしれない----最近のリアルでの出来事から,そんなことを思ったりしている年の瀬です.